前日準備に慌しい職場を離れて


今日は、朝から行事準備一色で、スケジュールに沿って学年単位・職業科単位とめまぐるしく人の配置を切り替えながら、慌しく会場設営や開店準備、練習、展示作業が行われた。生徒を帰し、残った作業を慌しく行う中、受け持ちの部分をなんとか済ませて、職場を抜け出した。


国体の時には、飛行機に乗り遅れるという失態をやらかしたが、今日は同行するA選手のチケットも預かっているため、絶対に遅れられない。
幸い、A選手との合流も搭乗手続きもスムーズにできて、夕食をかき込んでから飛行機に乗ることができた。
わずか1時間ほどのフライトだったが、本を開いたもののものの2-3ページも読めずに眠りこけてしまい、何も覚えていない。


レンタカーにもナビがつくようになって、行き先についての下調べは本当にいい加減になってしまった。
借り受ける手続きもそこそこに、宿の名前を検索して、行き先を決定したら、あとはただ機械に言われるがままに運転するだけである。
大阪を飛び立って、わずか3時間足らずの後には、新潟の宿に着いていた。
国体のときのパンフレットや、ネットでの情報を頼りに取った宿は、まだ駅舎も新しい、静かな小さな駅の前にある小奇麗なところだった。
ペンションのような天井の高い構造で、風呂や水周りが共同であるが、広々とした快適な部屋である。


明日は、A選手が朝一番の出番なので、8時には会場入りしなくてはならない。
さっと風呂を浴びて寝支度する。


試合前、というよりは、仕事帰り、という感じでしかないのが、いつものこととはいえ、心許ない。


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