コヒーレンシー


3週間ぶりくらいに、バイオフィードバックを試してみる。


何と言うか、呼吸をあれこれいじっても、このスコアはうまくいったりうまくいかなかったりで、注意を払っている部分とスコアの上下は、全く関わりがない、というわけではないけれど、核心を突いてもいないな、というのがあって、試行錯誤するもよくわからず、スランプのようになっていたので、しばらく放ってあったのだった。


目指しているのは「コヒーレンス」であるから、何らかの一致というかフィットというか、そういうのがうまく行かなければならないのに、一方の呼吸だけはわかって、もう一方の心拍の方がいまひとつわからないからうまくいかないのだなあ、とぼんやり考えていた。
どうなっているのかわからないことには一歩も進まない、と思って、最後にはグラフを表示するようにしていたのだが、コヒーレンス値の上下ばかりが気になって、活用できているとは言いがたい状態だった。
しかし、グラフにはコヒーレンス値だけでなく、心拍も表示されているのだから、これをちゃんと見てやってみれば、何か変化があるかも、と思って久しぶりに引っ張り出してみたわけだ。


馬鹿みたいに単純なことなのだけれど、果たして、その通りだった。
一気に、コヒーレンス値が上昇し、コントロールできているような感じになった。
表示されるものに頼る、ということへの抵抗感が、単純な気づきを妨げていたかたちだが、実戦ではグラフを見ながら呼吸するなんてことができないのだから、その抵抗感も故ないことではない。


しかし、コヒーレンス値の高い状態そのものについて、経験を重ねなければ、それ自体を知ることもできないし、導き出す際に頼りにする感覚も育たない。


ひとまず「経験する」方法はわかってきたので、ようやく次に進むことができる。
しばらくこの方法を確かめながら、さらなる模索をしたいと思う。


[fin]