総合開会式

ビッグスワンでの総合開会式



昨日、到着早々に銃器検査と銃器預け手続きを済ませ、公式練習で軽く1時間感触を確かめることができた。
昨年、リハーサルを兼ねた社会人選手権で撃ってはいるが、ここの電子標的は独特である、と改めて感じる。
銃と身体のフィット感は、家でのITの効果もあるとみえて改善が感じられるが、思い通りに撃てない感じは引きずったままだ。
なんとか技術をやりくりして、上がりを15発中14発10点で撃ちぬけたので、なんとかなるかな、という手応えだけは持って練習を終えた。


今日は、総合開会式参加のため、宿舎前朝9時20分発の送迎用シャトルバスに乗って、ビッグスワンに向かう。
国体が、夏季・秋季をまとめて一大会にされてからは、大会前半種目に入らなければ開会式には縁がない、ということになり、毎年あるもの、ではなくなってしまった。
私にとっては、3年前の兵庫国体以来である。


今年は、これまでの開会式と異なり、開会式に集まった選手全員で行進をするのではなく、各県で定められた30人程度だけが行進をするスタイルになった。他の選手は観客席で式典前のセレモニーを観て、行進前にピッチに下りて整列して待つ。
ライフル射撃への行進要員要請は2名、ということだったので、若い子に経験させてやろう、と高校生を送り出した。


これまで、開会式では行進までに行われる様々な出し物と選手は無縁で、ワーワーと盛り上がるスタジアムの外で、「何やってるんだろうなあ」とひたすら待つ、というものであった。
声援を受けて晴れ晴れしく行進をする経験ができなくなったのは、随分と残念な感じもするが、地元の小中高等学校・支援学校、ダンスサークルや合唱の団体、さらには地元ゆかりのエンターテイナーが準備や練習を重ねて行われるパフォーマンスが見られるのはいいことだ。
今回の新潟国体は、天皇陛下御在位20周年、という冠とは別に、立て続けにこの地を見舞った大災害(大水害と中越中越沖の2度の地震)の災害復興支援への感謝を発信する、というコンセプトで一貫しており、とても感動的なものであった。小林幸子の熱唱がしっかりと式典に花を添えていた。


行進の簡略化は、式典の時間短縮もその狙いなのであろう。
天皇陛下のおことば」がなく、これもその一環なのかしら、と思った。


新潟の運動公園は、サッカーのワールドカップを機に整備されたようだが、実に美しく、充実した設備である。
県を挙げて、各種スポーツの強化拠点として県内施設の活用をPRしているが、(射撃場もそうだが)競技場や合宿所などの設備、アルビレックスの様々なスポーツ振興への貢献など、整えられている環境は大したものであると思う。


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