久しぶりの50m伏射


この種目、普段はローカルな試合でも撃つことがない。
今回は3日間の大会の中日にあったため、エントリーしてみた。
数年前に選抜クラブ対抗戦で団体編成上撃つことになって以来で、かなり久しぶりだった。
射座移動と時間不足があったが、昨日はいい得点ペースで滑り出せていたので、何とかなるだろうと思って臨んだ。


プレパレーションの開始には、やはり準備が間に合わず、どこか慌しい感じになる。
試合時間に対する勘がないためか、どことなく焦っていたように思う。
すっきりと構えられていない感じがあったのに、さっと初めからやり直さず、もぞもぞやってしまう。
前日に袖の部分をジュリーから注意を受けていて、銃に接触しないようにこれまでと少し違う手首の状態にせざるを得なかったこともあり、そのせいなのか、他のせいなのかがわからなかった、ということもある。
すっきりしないまま、試射をして、結果的に失敗の出だしとなってしまった。


失点を重ねてから、ようやく起き上がってやりなおした。まるでいつも私が注意している、SBを持ちたての学生のようである。
もはやある種の開き直りもあって、しっくり来るまで何度もやり直して、ようやく復調した。
最後まで、それで行ければ、さすがなのであるが、再び終盤に崩れてしまった。


うまくいっているときに特有の、ひとつひとつの要素を確実に再現しようとする傾向が、崩れにつながっているようであった。
ひとつひとつチェックする部分をはずしていくと、バップレの当て方に二種類あることがわかった。
私の頭の中で「きっちり」と思っている方法が、実際にはよくない結果に結びついていて、それが「きっちり」よりも少しずれた状態のときにいい結果になっていた。


スコア的には始めで勝負はついてしまったので、珍しい伏射の試合中に試せることはなんでもやってみようと、昨日のように時間的に追い込まれた時のために、肩をはずさない方法も試してみる。ある程度の目処はついたような気がする。
あくまでも、1回1回はずすことを基調に、いざという時に使おうと思う。


今後は、機会があれば出場するようにしたい、と思った。ただ、1日2種目にしてまで、という気にはならないのであまりそうはならないだろうけれど。
伏射が、身体的には何を争っている競技なのか、やっとわかってきた感じで、おもしろくなってきた。
どう自分の伏射が「まだまだ」なのかが、わかってきたということである。


[fin]