国体ブロック予選


昨日、朝から公式練習があり、わが地元N射撃場にブロック全域から選手役員が集まった。
15時までそれなりに配当された射座の中で、練習をする。


試合前日の調整、というよりは、少ない機会を捉えて猛然と練習した。
私の種目は、(もちろん多少なら絞られてもそれほどは動じないけれど)ブロック内で絞込みがないうえ、先日書いたように、この試合は記録の公認もランキングへの反映もないことがわかっているから、である。


内容は、可もなく不可もなく、といった感じであった。


宿舎は、I川温泉のI館というところだった。
一時代前の鉄骨建築で、増築を重ねたらしいそれは、建物もさることながら、客の前で仲居がけんかしたりする、あまり感心しない宿であった。


早寝したこともあるが、いつもどおりの早朝に目が覚めた。同じく早起きのAさんと付近を散歩する。
川べりにたくさんの白鷺がいた。
観光地となるほどには鄙びてもおらず、かといって、客を呼ぶようなほかの魅力もあまり見当たらない、といった風情であった。


今となっては、ただの非公認試合ながら、役員の数と運営のものものしさは相変わらずで、選手は、各人の出番の時間に関わらず、全員が8時過ぎに集合させられ、開会式に整列させられた。
試合をさせてやっている、と言わんばかりの、ちょっと肯えないようなひどい挨拶を聞かされて、朝一からうんざりした気分になった。


私は、13時撃ちはじめ。
どこもかしこも日向で、隠れるところのないこの会場で、炎天下どう過ごしたものかと、途方に暮れる。
仕方なく、自分の車を拠点に、会場をうろうろとする。幾人かの話を聞いてもらえそうな役員の方に、G3プラスへの格上げについて談判をする。
来年度に向けて、少しは手応えのある確約を取り付けて、ほっとする。


試合の方は、ひどい不調であった。
相当な暑さであったが、それが原因なのか、細かい揺れがなかなか除けず、呼吸がすぐに浅くなって、詰まってしまう。
早々に、スコアへのチャレンジは断念せざるを得なくなり、呼吸法のテストに切り替える。
しかし、いきなり要領が掴めるほどに、甘くはなかった。


582、とひどい得点に終わる。
勝負においても隣県の大学生に敗れて2位だった。


わがチームは、3名が残念ながらブロックで敗退となった。
表彰式後、今年の国体会場である新潟への行き方等を打ち合わせた。
私自身はここで中心選手となって長いが、このチームは、その雰囲気づくりや運営について、いつまでもコントロールする側になれない難しさがある。
「ほどほどに関わる」ことで、わが身を守る、というようなことをいつまでもしなければならないことを、悲しく思う。
来月末までには(今度こそ)調子を整えて、得点による貢献をするよりない、と今年もまた心を決める。


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