愛知・下山へ


明日から、全日本学生連盟の選手強化合宿が始まる。
実質2日半の短い合宿に、17人もの様々な経緯で選ばれた強化選手が全国から詰め掛ける。
選手向けでは「監督」役として、最後の仕事となる。


午前中で仕事を切り上げて帰宅し、車を借りにいった実家から、合宿会場となる愛知県に向かった。
10年近く前までは、頻繁に合宿先や試合会場として通ったところであるが、ここしばらくは縁がなく、訪れるのは随分と久しぶりである。


19時からの夕食にぴったり到着した。
まだ関西組と、他のコーチ陣は到着していなかったが、それでもかなりの数がすでに勢ぞろいしていた。


事前にあれこれプリント類を用意してみた。
今回は何か、チームとして「ゴール」となる大会に向けて結集し、チューンナップしていく合宿ではない。
今回が終われば同じ面々で集まることが二度とないにも関わらず、これを「スタート」とせねばならないような合宿である。
基礎をしっかり教え、根本的なところを彼ら自身にあれこれ考えさせるものにしたいと思った。


夕食後、「プロフィール」と「プレパレーション」の2種類のアンケートと、この合宿3日間のメニューを早速配布して、明日の朝までに書くように伝える。
また、今回指導者として来るトレーナーのSくんの伝言で、朝の起床と散歩を指示した。


コーチのHくんとトレーナーのSくんは10時に到着。
遅れていた関西勢もその少し前に到着し、ほぼ顔ぶれは揃った。
いよいよ明日からである。


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