休む


娘が、やたらのどにひっかかったような咳をする。
熱はないが、鼻水もあり、これはこのままいくと熱を出したりすることになるかも、と思われた。
私の体調も発熱こそしていないものの、すこぶる悪く、喉と頭が痛い。


幸い、時間割的に休みが取れそうな日だったので、思い切って父娘で休みを取ることにした。
朝一番に相方に予約を取ってもらって、二人で耳鼻科を受診した。


娘は、前回に受診した時と同じ、風邪という診断で、緩やかな水薬を処方してもらう。
私のほうは、意外なことにアレルギー性の炎症だという。
イネ科の花粉症は、喉が痛くなり、風邪状の症状になるのだそうだ。
ついにそんなことになってしまったか、と変な感慨とともに、薬局で薬を受け取って帰った。


相方が仕事に出ている間、実家に顔を出す。
幸い母が家にいた。
父娘二人して、ごろんと和室に寝転がると、そのままぐっすりと寝てしまう。


2時間あまり眠ると、少し動く元気が戻ってきた。


遅めの昼食を摂ると、娘は外に出たがるので、庭に一緒に出てみた。
もう、靴を履いてしっかりと芝生の上を歩き回る。
えらいもんだなあ、と重い身体をひきずりながら、ぼんやりとつきあった。


こんな臨時のオフを挟んで、なんとか明日から戦列に戻る。


[fin]