朝のランニング


大したことができてはいないが、一人の学生射手を見守ることになって、トレーニングや練習について助言したり、報告をさせたりするようになった。
コーチ、なのではあるが、私の場合は同じ射手でもあり、フィジカルについて必要性を説くならば、私も自らの襟を正し、メンタルについて再考を迫るならば、私自身も自らを振り返らねばならない、ということになっている。


娘の起床時刻よりも早くなければ、家を抜け出ることはなかなかままならないが、最近は、たまに朝走っている。
効能はおいても、わずかな時間でも、朝に一度ぐんと心拍数を上げて全身を動かしておくのは、単純に気持ちのいいことだ。


しかし、たっぷりとはとてもいえない睡眠明けに、良かれと思っていても、気持ちはなかなかエンジンが掛からない。
音楽で心身を乗せることが、どうしても必要になる。


私は、今で言う「クラシック・モデル」のi-Podを愛用しているのだが、走る時にポケットに突っ込んでいると、ぶらぶらとしてどうも落ち着きが悪い。
一昨日走った時など、たまりかねて、お尻の方からウエストのゴムに突っ込んでしまった。
走る時にも、音楽プレーヤーはさることながら、最小限、鍵や携帯電話あたりは身につけておく必要があるのだけれど、走る妨げにならないようにはなかなかできない。


小さなshuffleあたりが欲しいなあ、とも思ったのだけれど、今くらいの頻度でそちらに走るのはあんまりかな、と思い、まずはスポーツ時にうまくモノを携帯できるグッズがないか調べてみた。
すると、スポーツ用のウエストポーチというのが見つかった。
走行に支障が内容にフィットするベルト、i-Podなんかを使うことを念頭に汗が機械にまわらない工夫があったり、イヤホンを挿すための穴があったりと、至れり尽くせりである。
ついつい、スポーツ用のイヤホンなんてのも探してしまって、大して高くないことがわかると、早速まとめてAmazonで注文してしまった。


Nike オーディオウェストバッグ FE0120
スポーツイヤホン・イヤーフック RS Earphone #02 White / RSEP02W
昨日それらが到着したので、今朝早速使ってみた。
距離はわずかに2kmくらいだったが、川べりの土の上を15分間走った。
スポーツ用のイヤホンは、圧迫感がなく外音がよく聞き取れるのに外れる心配はなく、音漏れもほとんどない。
ウェストポーチは、クラシック・モデルが入るのか危惧したけれど、ぴったりのサイズで、腰に巻いたときのフィット感も上々だった。


疲れ果ててしまうと、なかなかこの日課は難しい。
なんとかこれができる程度に、日々を送りたいものである。


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