不振


今日と明日は、国体の1次予選を兼ねた府民体育大会である。
例年ずっとこの日程は変わらないので、休み前に必ずかけられる「GWはどうします?」という問いの返答に困ることはない。
協会員の多くがずーっとそうなのだな、と考えると何だかおかしい。


全日本選抜選手権、というG1グレードの大会が、今年からここに重なって入ってきた。少し「困ったな」とは思ったけれど「習慣」としての年季が違う。
今年も地元の大会の方に出場することにした。


1日目の今日は、50mとBRの部。私は三姿勢競技だけにエントリーした。


それほど深刻に困らない程度ではあったが、仔細に振り返ると、ぼんやり撃ってしまう失敗が多く、メンタル面の弱さが顕になってトリガリングのミスをすることがある。今日は朝から聴く音楽の工夫でサイキングアップしておくことと、朝食前の軽いジョギングと試合中の呼吸を意識して、これらに積極的に対応を試みる。
50m種目を撃つのは今年3回目である。発熱でふらふらしながら撃った前回の関西オープンで、構えなどについての課題は一通り出揃った感じがして迎えた今回の大会である。


120発を通じて大きな失点が一度もなかった。これは久しぶりである。
しかし一貫してことごとくきわどく外れ続け、10点にあまり当たらなかった。
風が強く、方向がくるくる変わるのに対して、中心への執着のようなものが薄く、サイトの調整が攻撃的でなかったためだろうか。9.7-9.9だらけだった。
立射や膝射では、ファイナルバリューで99点近い点数なのに10点が1-2発しかなく、91-92に終わる、というシリーズが続出。
パフォーマンスの手応えに対して、点数がまったく伸びないままに3つの姿勢とも終わってしまった。
スコア1116。満遍なく全ての点数が伸びず、結果的にここまでの悪い点になることは珍しい。


ところが、こんな点数なのにイライラ、カッカせず、点数ほどにはがっくり来なかった。すべきことを淡々とこなして、最後まで集中して撃てたためだろうか。
不振の根本的な原因が、まだはっきりとしないが、不思議と焦りはない。
幸い、ひとまず1次予選は軽く通過できた。


伏射・膝射では、目の使い方、立射では(前回に気がついていながら手を入れていない)銃の重量バランスに、(影響の多寡は評価できないが)問題のあることはわかった。

ちょっと変な感じだが、次を楽しみに思う気持ちでいっぱいである。


[fin]