土曜日にひとり


娘の食事・風呂・寝かせつけでへろへろの相方には、食事の支度まではなんとか頑張ってもらって、私は保育園からのたくさんの洗濯物を洗濯機にかけ、前日干したものを取り入れる。洗濯機が回っている間にそれらを畳み、洗濯機が止まれば干す。場合によっては、食事後の洗い物までやってしまう。
帰宅が何時だろうが、どんなに疲れていようが、深夜までかかったってこれらだけはやらねば寝られない、そんな生活が当たり前になってきた。


朝は、平日だろうが休みだろうが、5時前後には娘が目を覚ます。


身体がきついな、と仕事の終わりなんかには強く感じる時があるけれど、家事自体をしている時は、身体が主体の習慣というかリズムみたいなもので、(もともと家事をある程度やっていないと精神衛生が良くない性質であるし)苦痛には感じない。


今日は、保育園で一般向けに保育の様子を公開する見学会があるとかで、土曜日だけれど娘は保育園に行くことになった。
ついでに、普段「保育時間」をとっていて仕事が溜まりがちな相方は、土曜出勤してくる、という。


不意に、一人で休みの家で(数時間とはいえ)のんびりできる時間が訪れた。
ほっとすると、何だかだらんとしてしまった。何となく、録画してあった斉藤和義リリーフランキーの対談なんかを観て過ごす。
でも番組1本分ぼんやりしてたら、画面を眺めながらも足の裏に感じる砂粒が気になって、洗濯物の片付けと掃除に取り掛かった。


保育園帰りの洗濯物は、どうも細かい土がたくさんついているようで、洗った後でも、洗濯物を取り入れた場所を中心に、すぐ床がざらざらになる。
ささっと掃除機をかけていると、あっという間に昼近くになった。
なかなか帰ってこないことをいいことに、折角のひとりだから、と道具を広げてちょっと構える練習をする。
膝射姿勢はいい練習になったが、伏射姿勢はなかなか難しい。何度もこれぞ、という手応えを感じつつ、それを完全に把握してしまうことが出来ず、同じようなところでうろうろしている。


二人が帰ってきてからは、娘が主役の時間が再び流れる。
夜には、保育園の総会があるとかで、早めに夕食や入浴をすませ、相方は再び保育園へ。
いつもは、ぱぱっとメールチェックしたあと自分の中の定番を巡回するのが関の山であるが、娘が寝付いた後に、久しぶりにネットで記事を「読んだ」。


休みらしい一日、とは今はこんな感じなのであろうか。


[fin]