ナショナルトレーニングセンターへ


「ロンドンプロジェクト」について、該当選手とコーチ陣の顔合わせ・打ち合わせ・新人講習会に参加するために、関西から選出されたTくんと、新幹線で東京は西が丘にあるナショナルトレーニングセンターに行ってきた。


日帰り可能、とは言え西が丘で10時半に集合するためには、朝5時半過ぎの電車に乗らねばならない。
T君とはスムーズに駅で合流することができて、7時新大阪発ののぞみに乗り込んだ。


JISSには、先日公認コーチ講習の専門講習で日々通ったばかりだが、隣のナショナルトレーニングセンター(NTC)に脚を踏み入れるのは今回が初めてだ。1Fの会議室には、コーチ陣と学生スタッフ、そして今回からメンバーに加わるSトレーナーがすでに到着していた。


スタッフの打ち合わせ、選出メンバーとの顔合わせ、簡単なストレッチなどのレクチャーがあったあと、食堂で昼食を摂る。
仕組みは同じだが、JISSのものより一回り大きな食堂だった。
摂取する栄養に数値的なポリシーがあるわけでないと、ついいろいろなものを試したくなってたくさん食べてしまう。


午後は、先日の選考会に参加して選に漏れたものの、受講をしたいという選手たちも集めて講習会を行う。
まずはトレーナーによるフィジカル・栄養面の講義。それに引き続いて、私からは大学という新しい環境でどう射撃に向き合うか、といったオリエンテーション的な方向性に沿って、今後の生活や練習において技術面・精神面の取り組み方に重点を置いて1時間ほど話をする。
最後にプロジェクトリーダーのSさんから国際競技組織やドーピングに関する講義があって、講習会は終了した。


その後、プロジェクト対象選手とトレーナーで、今後のトレーニングに向けた問診・計測が行われた。
この間トレーナー以外のスタッフは、選手たちと離れて、今後のスケジュール等を打ち合わせる。


計測終了後、選手各自が家や大学に戻ってからすべきトレーニング記録や生活記録の取り方について説明などをすると、すっかり夜になってしまった。
Tくんと、再び来た道を引き返す。家に着いたのは、もう少しで日付が変わろうかという時刻であった。


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