スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと


スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと
今回の往復で、小田伸午氏の「スポーツ選手なら知っておきたい『からだ』のこと」を読んだ。
肩甲骨・腸腰筋・なんば・常足といった話題は、これまでにいろいろな書物で馴染んできたものである。
身体構造と結びつけて動きを解説する文章が巧みで、図も多い。新しく気づかされることがたくさんあった。


「Push」と「Press」の違いや、「押す」系と「引く」系、といった説明を端緒に、様々な動きを巨視的に分類して捉える解説には肯かされた。


技を内的な感覚を追って記述した「術理書」を一方の極に置き、体幹操法などの「技法」的なものを中間に置くと、これらの基本となる部分について平明で構造的な解説がなされている本書は、もう一方の極に来るものである。


ある感覚や状態について他の人に説明をしたい時に、「一般化」する手がかりがたくさん詰まっている。


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