学生連盟関西総会


学生連盟の支部総会があった。
議題的には、いたってシンプルで、淡々と進む。


銃刀法改正に伴って、大学生には教習銃制度が消滅する。
現在のまま進めば、来年の11月のことである。
その辺りの不安と、効果的と思える対策案を出せないもどかしさが、議事進行のスムーズさと裏腹に空気を重くした。


協会運営を支える人材の一定の部分は、大学から射撃をはじめる人たちである。
その「供給源」としての「学連」の側面が、これで終わりになる恐れがある。
これは、後でボディブローのように組織全体に効いてくるのではないか。


中学や高校で環境をお膳立てされて射撃を始めた人たちと、大学から射撃を始めて、環境づくりから何から自分たちで切り拓くことを当たり前にする人たちとで生じる違い、は全体の傾向としてあると思う。今ではセレクション率が高くなり、学連はすでに変わってきているし、高校からはじめても、しっかり運営意識を持っている学生も少なくないから、すぐには変化しないかもしれない。しかし人材に多様性が失われれば、いずれきっと思わぬところで組織が躓くことになるだろう。
銃を所持するまでの半年、一切銃を触れられない、という新しいハードルの高さを越えて、今後どれくらいの学生が参入してくれるだろうか。


ピストルの普及と、新規に始めるその強化事業で、前向きな話もしたけれど、気がかりな思いのほうが上回る、今回の「転換点」である。


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