オーディオの修理


遅めの1ヶ月点検で、ハザードランプが付かないのを治してもらったら、iPodの接続ケーブルが機能しなくなってしまった。
「あの・・・」とディーラーさんに説明すると、「すみません、修理してる時に後ろのソケットが抜けてしまったのかもしれません」とのこと。
PCに接続できるケーブルがあったり、小型ながら地デジ対応のTVチューナーがあってBCASカードのスロットがあったり、ETCのカードスロットがあったり・・・と機械の背後から出ているケーブル類だけでも相当なもので、ナビやオーディオはじめコンパクトなスペースにとんでもない電子機器類が詰まっているので、そんなこともあるだろう。


それほど難しい作業ではないと思います、スズキの営業担当者で近い者がいるので行かせます、とのことだった。


約束の午後9時ごろに現れたのは、かなり年配の営業課長さんだった。
路上での作業なので、明るさも確保できないしやりにくそうであった。でも原因はそれだけではなく、明らかに不慣れそうな様子で、はらはらと車外から見守った。
ソケットはすぐわかったようで、もう一度機械を押し込む作業になったが、どうも作業前のようにきっちりとパネルや機器が納まらないで悪戦苦闘の様子。
なんとかそれらしく仕上げて降りてきた。


お疲れ様でした、と声をかけると、なにかあったら連絡ください、と名刺を指して、汗だくのまま、逃げるようにして慌しく帰っていかれた。


うーん・・・。
上部の小物入れの蓋が引っかかって開かないし、ディスプレイの上が噛み合わないまま接合パートがむき出しになっていて、隙間がある。
はらはらと見守っていたお陰で、すっかり取り外し方や、機械の取り付けの仕組みがわかったので、自分でやり直してみることにする。


いったんドライバーを取りに戻り、やってみた。
ネジで固定する前にかみ合わせる部品の順番が少し違っているのが原因と、すぐにわかった。
やれやれ簡単なことで助かった。小物入れの蓋も動くようになったし、モニタもすっきり収まって元通りになった。
営業課長さん、うまく組めなかったことを気にして、まだはらはらしておられるかしら。もしそうなら、少し気の毒なことである。


車内でのiPodへの依存程度は相当に高くなっているので、これで一安心。
ハザードランプも治って、1度目のオイル交換も終わり、ようやく自分の車としての慣らしが終わった感じがする。


[fin]