付帯?


練習に行ってきました。


私は、奈良県北葛城郡に住んでいるのですが、練習に出かける先は大阪府豊能郡能勢町です。
近畿圏の地図がぱっと浮かばない方には「?」かもしれませんが、これは「ちょっと練習に行く」という距離にしてはかなりのものです。しかし、Y高校という特殊な例を除けば最寄りの練習場なのです。


「危険」という世間にあるイメージと、「ややこしそうなものはとりあえず山の中に押し込め」という習わしが、「マイナー」というだけにとどまらない追い打ちとなっている観があります…。
高速を使って2時間弱の運転はドライブがわりにもなって、普段なかなか取れない、音楽を聴く時間でもあるので、ま、これもいいかな、と考えるようにしています。


さて、今週末から岡山県国民体育大会秋季大会が開かれます。
わたしは射撃の選手として出場するのですが、「国体」という大会はちょっとほかの試合と変わっています。


都道府県単位で代表選手を1種目1名重複なしで選び、地区ブロック予選を通過すれば本大会、という仕組みのせいで、普段の試合ならば何種目か出場するのに、国体は1つだけ。ライバルがほかの種目に出ててラッキー、とか、強い選手が1つの県に何人もかたまっていると、他県の選手は国体でだけちょっと幸せ、ということが起こります。


また射撃競技は、もともと種目がたくさんあるのに、大会規模と競技別配当得点のからみで、すべての種目に代表選手を出す訳にいかない、という事情から、「付帯種目」という、さらに変わった制度があります。
たとえば私は「男子エアライフル立射60発競技」の代表なのですが、この代表になると、もれなく「男子エアライフル伏射60発競技」の代表がついてきます。これが「付帯」種目。

射撃をやっていない人にはさっぱりわからないと思いますが、「エアライフル立射」の方は、オリンピックでも花形種目で、かたや「エアライフル伏射」の方は国際競技会では行われない国内ローカル種目です。
でも国体の成績としては、平等に扱われるんだなあ。


普段まったく練習していないこの「付帯」種目は、1年のうち国体前にだけ頑張って練習することになります。
今日は、まさにそういう日でした。


でも、馬鹿には出来ません。メイン種目でいつも良い成績がでるとは限らず、この付帯種目で良い成績を挙げて救われる、という経験を、私もこれまでに何度かしています。
実際の試合の場面になれば、どちらも同じように真剣勝負。メインも付帯もありません。


調子はそんなに悪くなかったのでちょっと落ち着くことが出来ました。
本番までになんとかもう一回練習できないかな。


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