ランクリストマッチ in 山口

ランクリストin山口



昨晩は、Tさんとemさんと晩御飯に行ったのだけれど、居酒屋で車のお二人がノンアルコールビールを飲んでおられる横で、ひとり焼酎をいただいてしまった。
私は最年少なのに、ちょっとしゃべりすぎたかもしれない。


その前の晩もTさんとはいろいろなお話したのだけれど、射撃のことだけをとっても、Tさんとでしかできない様々な話題があって、内容もとても濃くなった。話す中でいろいろ発見があったり、自分の中にあるものが整理されたりする。
emさんは、忙しい合間に、射撃のほかに撮影にも本格的に取り組んでおられて、今月は写真展の出展が間近に控えているという。ギターも弾けば自転車もする、というとっても多才な方で、いろいろな楽しみに通じておられる素敵なおじさんだ。最近熱帯魚も始められたという。これは、私の方がちょっと先にやっているので、新しい話題が増えてうれしい。


結構お腹いっぱいで、居酒屋を出たのだけれど、「じゃあラーメン行きましょうか」と、さらっとemさんがおっしゃるので、「え、あ、はい」、とTさんと私も「幻ラーメン」ののれんをくぐった。
とてもおいしかったけれど、ちょっと食べ過ぎたかな、と思う。


一夜明けて今日は、ランクリストマッチである。
月例会も兼ねていて、emさんはじめ、50mの射手も集まり朝から射場はにぎやかになった。
その光景はまさに、Tさんはじめ協会に集まってきた方々の長年の努力がついに実を結んだもの、そのものであるなあ、とちょっと感慨深かった。
10mは、1射群がAP、2射群を男子ライフル、3射群を女子、ということで、私は11時半から撃った。


12月のランクリストマッチから銃はずっと触れないまま。
さすがに少し不安で、昨日から、選手を見て回る合間に、ちらちらと自分の射撃ノートを開いてあれこれ思い出すようにしていた。
わずか3週間前のことだが、読んで思い出すことはとても多い。


射場の標的側に立ってみると、さすがに外気に近い部分はかなり冷たかった。足の底から悴んでくる感じだった。
メモが有効で、フォームの再現にはそれほど苦労しなかった。しかし、それが馴染んだ感じになるには、さすがにちょっと時間がかかるので、試合時間を優先して見切り発車的に試射・本射と進んでいかなければならない。


序盤は主に据銃面の行き届かなさが原因で、いい撃発の時間帯が作れず、微妙な失点をする、というのが少し多かった。
初めて撃つ射場であるし、屋外も久しぶりなので、不慣れ感からの影響をある程度考慮すると、仕方がないと、冷静に続けた。
撃発そのものについての方法や感覚は前回までに新たに整理して築いたものがきちんとできていて、得点とは別に「ちゃんとできている」ことがよくわかった。
案の定、第3シリーズくらいで体の方が馴染み、1発ごとに微調整する姿勢面のポイントがしっかり限定されると、グルーピングのサイズが10点の範囲に収まるようになって、点数もそれに応じたものになってきた。


最終弾を寒さに紛れて外してしまったことは痛恨だったけれど、一貫したパフォーマンスで疲労感なく撃ち切ることができて、納得の射撃だった。
スコアはあまりよくわかっていなかったのだけれど、97 96 98 100 99 98 588と、序盤を除けば思ったよりもしっかりと撃てていた。
撃っている間、たくさん写真も撮られたりして、これで点数があんまり悪いと恥ずかしいが、「先生役」という面目も保てる結果で、ほっとした。


女子の第3射群を見ながら片付けをし、それが終わると、挨拶をして、高校射撃部の顧問の先生に新山口まで送ってもらった。
途中で、生徒を降ろしがてら学校に立ち寄らせてもらったのだけれど、大きな初期投資を要する射撃スポーツ立ち上げの難しさと、協会と学校の二人三脚でしっかりとスタートした山口のジュニア育成の確かな一歩とを間近に見て、いろいろ考えさせられた。


[fin]