関西オープン初日

結果



オープンエアシーズンの開幕である。
時期がいいので、「関西」の冠に関わらず、近畿一円はもちろん福井や愛知まで含む広い範囲からたくさんの射手が集まり、レベルも規模も大きな大会に成長した。
関西学連の学生選手がほぼ全て参加し、共同開催者として運営にも大きく関わっている。


この大会には例年、私は10mと50mの三姿勢に出場することにしていて、今年もそうした。
今日は10mの日である。


高くはないが保持し続けている日本記録の維持・更新はもちろん気になるが、P・Kについて何も準備できていない今回は、結果よりもパフォーマンス面を意識して臨まざるをえない。

全体としては、先日受けた講義で認識の変わった「メンタル」について、自分はどうなっているかについての関心が大きい。注意して臨む。
もうひとつは、立射で、100、100を狙いに行くことである。


冬のシーズンの間に、チークピースを調整したため、そのセッティングで伏射や膝射を撃つのは初めてになった。撃ちながらあれこれやらざるを得ず、伏射で1点落としてしまった。


立射に入ってすぐ、交換機で帰ってきた標的と弾箱の蓋が接触して、弾箱ごと落下。すべての弾を撒き散らすトラブルをやってしまった。
コートを脱いで新しい弾をつめる。試射中だから大したことはない、と自らに言い聞かせたが、今大会は標的交換機の上げ下げの問題から各姿勢の時間が45分に区切られており、時間的に大変厳しくなってしまった。


しかし1発ずつ、内的な状態については完成させることを心がける。
時間がない。
残り10分で15発。
ペースだけを上げて、手順はかたくなに守る。
ひとつ間違えば間に合わない。
心臓はドキドキするが、心は落ち着いた状態で続けられる。
腕に振動が伝わるくらいになっても、パフォーマンスと心が変わらない。
ずっといいパフォーマンスと10点が続き、1シリーズきちんと100。
2シリーズの途中で、残り時間コールで焦って手順をすっ飛ばしてしまうと、9が出た。
その後気持ちを強く持って、最後まで撃ち切って99。


ドキドキと心臓が強く打つこと自体は、恐れる必要がない、ということがわかった。
強く打っていることに対して「反応」することに問題があるようだ。
これは大きな発見である気がする。


膝射では、伏射の時に生じた失点理由である頬付けの問題以前に、うまく出来ないことがあって、1シリーズで大失敗をやらかした。
結果的には593と、「平凡な」タイ記録に終わった。
M君がエントリーしてきていたので、記録保持もこれで終わったなあ、と思っていたら、随分M君は調子が悪かったようで、今年も無事優勝することが出来た。


膝射では、姿勢と銃の関係で、右肩の受け方に気づくことがあった。
明日の50mでは、確かめたいことがいろいろあって楽しみである


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